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今回は前回からの続きでラナのカーズ、プチトイズです。
今作の見所の一つは綺麗な背景です。
しかし、全てが3DCGという訳ではありません。 また、同時上映の「ワンマンバンド」も小品ながらも恐ろしく完成度が高く、お勧めです。
ジョン・ラセター氏が久しぶりに監督を務めた事でも話題になった本作ですが、氏はカリフォルニア芸術大学がディズニーと共同で開設したキャラクター・アニメーション課程の第一期生であります。
卒業後、ディズニーに5年間務めた後、同氏はルーカスのILMに参加。そこでCGアニメーションと出会います。
その後、ILMのCG部門をスティーブ・ジョブズが買収、ピクサーを設立し、やがて長編CGアニメーションの製作に乗り出すわけですが、その時にパートナーに選んだのが、ラセター経由でつてがあったディズニーという訳です。
やもするとスローライフ賛歌のように取られがちな本作ですが、 もちろんその様な面も有りますがそれだけではありません。
しかし、むしろより強いメッセージとしては人と人の繋がり(この場合は車と車?)が人生の宝物であり、そこからまた新しい展望が生まれるよという事だと思います。 マックィーンはラジエーター・スプリングでの生活を忘れる事はないでしょが、サーキットでの生活もまた忘れることが無いのです。 |
先週仕事が仕事が忙しくなる前にと思って今話題の映画ディズニー・ピクサーの「カーズ」を観てまいりました。
カーズのトイは人気が凄まじくどれも品薄気味との事で、もっと思い入れのある人やお子さんが買えばいいやと見送っていたのですが、行きつけのミニカーショップでシークレットまで含めたフルセット\2,500-(税込)で売っていたので思わず買ってしまいました。
素材はちょっと固めのゴムの様なSBSというもので出来ていて、着色済みです。
映画の方は非常に面白かったです。特に車好きな人にはお勧めです。
それと、ピクサーの今までの映画ですと、トイから見た人間世界、モンスターから見た人間社会など違う視点から見た面白さが有ったと思うのですが、今作では完全に人間を車に置換えてしまっている為にそういった面白さは薄いです。
と、注文したい部分も部分も多々ありますが、全体としては非常に面白く、点数を付けると75点位になると思います。 |
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今回はいよいよルノー8ゴルディーニ編の最終回です。
R8Gは完成後すぐに国際ラリーなどに投入され、ツールドコルスやスパ24時間などのビックレースで勝利を上げています。 その後は同じゴルディーニエンジンを搭載した「アルピーヌA110」の活躍もあり国際ラリーシーンではR8Gは目立った活躍をみせませんが、フランス国内では新人レーサーの登竜門としてR8Gによる世界初のワンメイクレース「ゴルディーニ・カップ」が盛り上がりをみせました。
ゴルディーニカップは正式名称「クープ・ナショナル・ルノー8ゴルディーニ」といい、フランスの自動車専門誌「モテゥール」が新人レーサーの育成を目的としてルノーの協力を得て主催しました。(その他、ダンロップ、エルフ、青少年スポーツ省などが後援)
ワンメイクによるイコールコンデションに加えて、国内を細かくブロック化、あまり大幅な手を入れることを規制したレギュレーションなどによりゴルディーニカップはあまり資金力の無い若手レーサーにも参加しやすく、かつ純粋に腕の差が競えるレースとなりました。 「このルノー8ゴルディーニは運転を学ぶのに最高の車だ。なんたって操作が難しいからね。つまるところ、こいつをはじめからうまく扱いこなせる奴は、できるドライバーってわけさ。」
そして、目的は達成され、後にアルピーヌA110でWRC初代タイトルを獲得した「ジャン-リュック・テリエ」「ベルナール・ダルニッシュ」、ドライバー兼エンジニアとしてルノーF1の勝利に貢献した「ジャン-ピエール・ジャブイユ」マトラ、タイレル、リジェなどで活躍した「ジャン-ピエール・ジャリエ」などなど数々の名ドライバーを世に送り出しました。
さて、今回使用したモデルですが、「1/18 ソリド レーシングコレクション ルノー8ゴルディーニ レーシング #71」です。
ギミックは左右のドア開閉と後部ボンネット開閉、そしてその内部のエンジンが簡単にですが再現されています。
と、いったところで5回に渡りお届け致しましたルノー8ゴルディーニ編終了でございます。
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と、云う事で4回目でやっと本題です。
先代であるドフィンにもゴルディーニの名前を冠したドフィン・ゴルディーニがあり、この車がルノーとゴルディーニの契約に基づく車の第一号でした。
それはドフィン・ゴルディーニが当初予想もしていなかったほどラリーなどで活躍した事がきっかけでした。
1964年に登場した最初の「ルノー8 ゴルディーニ 1100 (1134)」は外観的にはヘッドライトが一回り大型化した他はベースとなったR8マジョールと殆ど変わりがありません。
ブレーキもサーボ付きに改められ、ディスクの厚みも増して出力の増強に応じた強化がされています。
その2年後1966年に登場したのが「ルノー8ゴルディーニ 1300 (1135)」です。
その結果、車重「698kg」、最高出力「77HP/6000rpm」、最大トルク「11.0mkg/3000rpm」のミニ1275Sに対して、R8Gは車重「855kg」、最大出力「88HP/6750rpm」、最大トルク「10.7mkg/5000rpm」となっています。 FFとRR、車格を目いっぱい小さくしたミニと余裕有るサイズのR8G、同時代の傑作大衆車同士ですが島国のイギリスと大陸のフランスそれぞれの事情と国民性が見事に反映され対照的な二台となっています。 さて、いよいよ次回はR8ゴルディーニ編の最終回、R8Gと当時のフランスコンペティションシーンについてです。
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今回は「R8G」の元になった「ルノー8(ユイット)」についてです。
ルノー8は「ルノー5CV・ドフィン」の後継機として開発された大衆車で、1962年6月の発表・発売です。
基本的なメカニズムはドフィンから継承されていますが、ドフィンが丸みのあるデザインだったのとは対照的に内部容積を優先した四角いボディとなって居住性や使い勝手を向上させています。
エンジンは同系のOHVエンジンですが排気量を845ccから956ccにアップ、5ベアリングタイプとする事で出力を26.5HP/4250rpmから40HP/5200rpmへと大幅に向上させ、最高速度も108km/hから125km/hに向上、高速巡航性能をアップさせています。(出力はいずれもDIN)
50~60年代の小型大衆車にRR方式が多いのはVW-Type1、つまりビートルの影響が大ですが、1959年にはミニが、そして1961年にはルノー4が登場し成功を収めた事により小型車の主流がFF方式に移行し始めます。
後輪懸架はドフィンと変わらずスウィングアクセルですが、トラニオンをピポットとする形式からトレーリングアームで前後ロケーションする方式に改められています。
写真のミニカーは1964年に登場した「R8 マジョール」で装備等の変更により車重が725kgから760kgに増えたものの、排気量も1108ccに拡大し出力を50ps/4600rpmにアップした結果、最高速も134km/hまで伸びています。
その他にも1966年に登場した前後のオーバーハングを205mm延長し荷室容量アップを図った「ルノー 10」、ノーマルのR8とゴルディーニの中間くらいの性格を狙った1968年に登場の「ルノー 8S」(53HP/5300rpm)などが系列車としてはあります。 RRの大衆車もこの頃になると常用域ではRR特有の癖を押さえ込む事に成功しており、フランス車特有の心地よいシートなども相まって街乗りも長距離も楽々とこなすR8は当時のリッター級サルーンでは最高との評価が現代でもされています。
写真のモデルはフランスの老舗メーカー、ソリド製1/48のモデルです。 次回は、4回目にしてようやく本題に入り「R8ゴルディーニ」についてです。
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R8ゴルディーニのゴルディーニとは、レーシングドライバー、チューナー、コンストラクターとしてフランスのコンペティションシーンに名を残す「アメデー(イタリア語読みではアメディオ)・ゴルディーニ」その人の名前です。
ゴルディーニはイタリアのボローニャ地方の町バッツァーノで1899年に生まれと言いますので、エンツォ・フェラーリと地理的、年齢的にも近い事になります。 1925年に突如としてフランスのパリに移り住んだ彼は、イソッタ・フラスキーニのセールスをしながら、1年後自らのファクトリーを開きます。
1930年頃からは自ら手がけたマシンを駆ってレースに参加、1934年にはフィアット・バリッラ・スポルトでボルドール24時間を制覇、翌35年には参加7レース中5レースに勝利し注目を集めます。 当時のシムカはフランス版フィアットですので、パッケージングは優れていましたが、流石にスポーツカー的な見方では機械的には特に秀でた部分は無い(劣った部分も無いですが)大衆車でしたので、レース向きとは言いかねる車でした。
第二次世界大戦が始まり、レース活動は中断されたものの彼は自身のレーシングカーを温存する事に成功し、1945年に終戦後初めてフランス国内で開催されたレース「ロベール・ブノア杯」を見事に優勝で飾ります。
しかし、シムカとゴルディーニはレース活動に関する方針についての意見の相違から1952年に協力関係を解消する事となります。
資金不足から国際的なビックレースでの勝利からは遠ざかったものの各地のマイナーレースにも積極的に参加を続け勝星を挙げ続けていたゴルディーニですが、1955年にル・マンで起った大事故が(ジャガーを避けようとしたオースチン・ヒーレーにメルセデスが激突、観客・スタッフ82名が死亡した)元になってレース開催が次々と中止となったり、若手レーサーの離反(エンジンにコストをかけすぎ十分な報酬が払えなかった)、フォードフランスとのDOHCエンジン共同開発の中止などが相次ぎ、運営面で危機的状況に陥ってしまいました。
戦後1945年から57年の13年間に参加したレースは400あまり、最盛期には週に2つのレースをこなし、時にはフェラーリの行く手を塞ぐなど輝かしい歴史を築き上げたチーム・ゴルディーニも1957年6月23日、自身の誕生日にチームを解散し、その歴史を閉じました。そしてルノーとのエンジン開発提携の契約をしたのです。 |
今回は流麗な車体を持つミウラから一転して典型的な弁当箱型ボディを持つ「ルノー8 ゴルディーニ 1300(以下、R8G)」です。
今回のモデルはR8Gのミニカーとしては現在一番入手し易いと思われるixoモデルス製1/48です。
ixoのモデルも全体の雰囲気は悪く無いのですが、やや車高が低くく実車に比べるとペッタリとしている様に見えます。 ixoはモデル化する車種も良く、値段も比較的手頃なのでもう少し細かい部分が改善されるとグンと評価が上がると思うのですが。
そんなこんなで「R8G」の1回目は終わりです。 |
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